Economics of Strategy
現代経済の原理を企業の戦略体制に応用した包括的な1冊。企業論、産業組織論、戦略研究論の見地からまとめられているが、経済学や企業戦略の分野の研究者も納得できるよう、理論的にも実践的にも確固たる基礎に基づいて書かれている。現代経済と戦略という広範囲に及ぶ研究だが、そのまとめ方、提示の仕方は興味深い。しかも数々のトピックは最新の重要研究課題と関連づけられている。この第2版で著者たちは数々の難題について再び論議を重ねている。たとえば、「メイク・オア・バイに関する誤認」、競争相手の認識、コミットメント、戦略体制など…。また、「メイク・オア・バイ結果予想図」と「産業分析チェックリスト」が紹介されており、内外作区分の決定の査定や5つの要点分析を行う際に非常に便利である。
社長になる人のための経理の本
これからの勝ち組サラリーマンの必須科目として、マーケティングと双璧をなすのが財務会計スキルである。本書は、「知りたいのはやまやまだけど、勉強する暇がない」、「経理や会計ってちょっと難しそう」と思っている人にズバリの入門書である。
財務会計のイロハはもとより、会計ビッグバン、近年主流になりつつある連結会計にいたるまで、大手企業の実例を交えながら書かれている。しかも、全編が講座形式で進めらているため、あたかも大学の授業を受けているかのように感じられる。また、企業にかかる税金に関しても章を割いているところがいい。全体的に、難解で複雑な会計用語の数々をいとも簡単に、誰にでもわかるように解説してくれる。この本をひととおりマスターすれば、新聞の経済面を読むのがもっとおもしろくなり、会計を通じた経営診断の大切さに気づくはずだ。(松本 莫)
お風呂の愉しみ
外国旅行していて一番恋しくなるのは日本のお風呂、という人は多い。たっぷりしたお湯に身を浸すと、一日のどんな疲れも湯の中に流れていってしまう。でも、リラックスするためのお風呂なら、本当に体にいいものだけを使いたい。
北米やヨーロッパでは、自家製の石けんやシャンプーを作ることは伝統的な手工業として多くの家庭で行われている。100%オリーブオイル、苛性ソーダ、精製水、それに家庭にある台所用具を使えば、簡単に石けんは作れるものなのだ(しかも、100グラム100円、思いっきり贅沢しても250円)。ひび割れ、手荒れをすべすべにするオリーブ石けん、髪質や色に合ったシャンプー、好みの味のさわやか歯磨き、乾燥知らずの肌を作る自家製化粧水とクリーム…。手作り化粧品は、市販製品にない満足感をもたらしてくれる。
著者は日本に石けん作りを紹介した第一人者。単行本ながら色鮮やかな写真を施した詳しい解説が行き届き、読んでいると、「作ってみたい」「自分にもできる」「作らなくては」という気にさせられる。さらに「手作りのボディケア用品は、自然の恵みの美しさと力とを、ていねいに集めてつめこんだ小箱のようなものです」という言葉に触発されて、自分を大切にする気持ちが芽生えてくるだろう。(松本肇子)